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株価分析(不動産)

FJネクストHD(8935)の株価を分析【高配当銘柄】

FJネクストHD(8935)の株価を分析していきます。

 

FJネクストHDを5つのポイントで説明

    • 東京都心と横浜エリアに絞った投資用マンションのディベロッパー
    • 有利子負債倍率、自己資本比率、剰余金比率の財務基盤は強力
    • 経常利益率10%を目標にしているのでクリアできているか注目
    • 6期連続減配無しで配当性向30%以下なので増配余力はまだまだある
    • 1000円を割り込めば段階的に買い集めを検討したい

 

 

FJネクストHDの概要

FJネクストHDは、首都圏に絞って資産運用型分譲マンションを供給するマンションディベロッパーです。

 

FJネクストHDが、1980年の創業時から供給してきたマンションは20000戸を超えています。

 

そのマンションが自社ブランドの「ガーラマンションシリーズ」です。

 

 

また伊豆エリアで「伊東遊季亭」「伊東遊季亭 川奈別邸」「玉峰館」「清流荘」の4旅館を経営しています。

 

 

筆頭株主の肥田幸春氏は、創業者で同社の会長を務めています。

 

経歴は、ライオンズマンションで有名な大京観光入社後、28歳で独立します。

 

その他主要株主や役員に肥田氏がいるので一族経営と言う事が分かります。

 

首都圏投資用マンション

引用:FJネクストHD

 

FJネクストHDは、2019年と2020年に首都圏投資用マンション供給戸数で1位です。

 

さらに2021年の上期でも1位を取っているので、マンション企画・開発力の高さが分かります。

 

資産運用型「ガーラマンションシリーズ」

引用:FJネクストHD

 

FJネクストHDの主力商品の1つがこの資産運用型マンション「ガーラマンションシリーズ」です。

 

その特徴は、入居ニーズの高いエリアに絞った立地と利便性の高さです。

 

都心エリアを中心に東京23区、横浜市、川崎市などでマンションの企画・分譲をしています。

 

さらにほぼすべての物件が、最寄り駅まで徒歩数分圏内にあります。

 

通勤や通学の拠点となるターミナル駅へも直通で移動が出来るのアクセスの良さも人気です。

 

 

事業セグメント

FJネクストHDは、4つのセグメントから成り立っています。

  • 不動産開発事業:主に首都圏におけるワンルームマンション及びファミリーマンションの開発・販売・仲介・賃貸、並びに伊豆地域における不動産事業
  • 不動産管理事業:主にマンション区分所有者から賃貸管理、及び管理組合から建物管理の請負業務
  • 建設事業:主にマンション等の建築物の設計・施工・検査・リノベーション
  • 旅館事業:静岡県伊豆エリアでの温泉旅館等の経営

 

FJネクストの売上構成比率(2021年3月期)

 

FJネクストHDの売上の主力は、不動産開発事業になり全体の85.8%を占めています。

 

FJネクストの利益構成比率(2021年3月期)

 

利益の主力も不動産販売事業で、全体79.7%を占めています。

 

 

株価の推移

月足10年チャート

引用:株探

 

週足5年チャート

引用:株探

 

株価指標

  • PER:6.0
  • PBR:0.59

不動産業の平均PERが15.2倍、PBRが1.2倍なので、かなり割安と判断されています。

 

チャート分析

月足10年チャートを見てみると、月足移動平均線は全て右肩上がりに上昇しています。

 

直近5年では、1000円が節目になっていることが分かります。

 

実際に21年は、何度も1000円付近で反発しています。

 

 

週足5年チャートを見ると900円から1000円、1000円から1100円の100円単位で節目があります。

 

週足移動平均線は、52MAだけが上向きですが、13MAと26MAが52MAを割り込んでいます。

 

チャートも週足移動平均線を割り込んでいて、出来高も少ない状況です。

 

今期業績は、過去3番目に高い売上と利益の予想です。

 

業績が回復している事を考えると1000円以下になれば買いを検討したいです。

 

 

業績と収益性の推移

売上高と営業利益

引用:株探

 

売上の過去最高は2020年に848億円、営業利益の過去最高も2020年の104億円です。

 

21年3月期は、新型コロナの影響で減収減益です。

 

しかし、FJネクストHDの業績は綺麗な右肩上がりに成長してきました。

 

22年3月期の売上高は前年対比111%、営業利益は前年対比108.8%増加の回復予想です。

 

経営効率

引用:株探

 

  • 営業利益率:9.88%
  • ROE:9.81
  • ROA:6.42
  • EPS:168.3

 

不動産業の平均ROEは8.82%、ROAは2.1%なので、経営効率は平均を少し上回る企業です。

 

大手ディベロッパー28社の平均営業利益率は12%なので、平均を少し下回る利益率です。

 

FJネクストHDは、中長期的な経営戦略で売上高経常利益率10%を掲げています。

 

この事を考えるとなんとか耐えている状況ですが、経常利益率が3年連続下落予想です。

 

売上が回復してきているので、経常利益率も回復すれば過去最高の更新も近いと思います。

 

 

財務状況

引用:株探

 

  • 自己資本比率:65.5%
  • 有利子負債倍率:0.34倍

 

自己資本比率は、不動産業の平均が33.4%なので平均を大きく上回る企業です。

 

有利子負債倍率も不動産業の平均が1.34倍なので大きく上回っています

 

剰余金は増加傾向で、総資産に対して60%もあります

 

いかに本業が順調で利益を積み上げているかが分かります。

 

 

経営戦略

徹底したエリア集中戦略

引用:FJネクストHD

 

FJネクストHDのマンション供給エリアは、徹底して東京都と神奈川県に絞っていま

 

東京都は23区内、神奈川県は横浜市と川崎市になります。

 

首都圏に絞る理由は、東京都の単独世帯は増加傾向にあるからです。

 

FJネクストHDは、この首都圏に中長期的なニーズを見込んでします。

 

ファミリーマンション事業の拡大

引用:FJネクストHD

 

FJネクストHDの主力商品の1つにファミリー向けマンションの「ガーラ・レジデンスシリーズ」があります。

 

このファミリー向けマンションは、右肩上がりに供給戸数を増やしてきました

 

今後もファミリー向けマンションの拡大を計画しています。

 

 

配当金と株主優待

配当金の推移

FJ

引用:バフェットコード

 

  • 配当金:48円(2022年3月期)
  • 配当利回:4.72%(2021年12月10日)
  • 配当性向:28.5%

 

配当金は6年連続で減配無しで、22年12月期は4円増配の48円を予定しています。

 

強力な財務基盤と配当性向がまだ28.5%なので、増配余力はまだまだあります。

 

株主優待

引用:FJネクスト

 

FJネクストHDは、毎年3月末日に1000株以上を1年以上保有すると株主優待がもらえます。

 

長期保有優待制度

引用:FJネクストHD

 

1000株以上を3年以上継続保有すると「株主優待品カタログ」がもらえます。

 

 

まとめ

FJネクストHDを買うなら、1000円を割り込んだら段階的に購入を検討したい。

 

FJネクストHDは、投資用マンションの供給というビジネスモデルです。

 

しかし、エリア戦略や財務状況を見るとかなり堅実な経営を行う企業な事が分かります。

 

22年3月期は、過去最高更新とはなりませんが着実に回復しています。

 

売上営業利益率は、大手ディベロッパー28社の平均を少し下回っています。

 

しかし経営戦略にも経常利益率10%を掲げているので、今後も経常利益率に注目です。

 

財務状況は、大手ディベロッパー28社の平均を大きく上回っていま

 

自己資本比率と有利子負債倍率はかなり健全な状態をキープしています。

 

 

チャートは、21年に入ってから1000円付近を底値に1100円の間のボックス相場です。

 

月足10年チャートの60MAは、右肩上がりに上昇しています。

 

週足5年チャートを見ると出来高が減少していますが、業績は堅調です。

 

配当利回りも4%超と高いので、株価は引き続き横ばいが予想されます。

 

もし1000円を割り込むと次の節目900円になります。

 

増配余力や財務基盤を考えると高配当投資をするなら段階的に買い集めていきたいです。

 

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