大手ハウスメーカー5社を22年度の決算と23年度の決算予想を元にランキング形式で発表します。
対象は、時価総額6000億円以上の上場企業を対象にしています。
ランキング結果
積水ハウス
オープンハウスG
住友林業
大和ハウス工業
飯田GHD
積水ハウス(1928)
引用:積水ハウス
23年1月期実績
- 売上高:2兆9288億円
- 営業利益:2614億円
- 利益率:8.93%
- ROE:11.88%
- ROA:6.35%
- 自己資本比率:54.3%
- 有利子負債倍率:0.36倍
24年1月期予想
- 売上高:3兆800億円
- 営業利益:2650億円
- 営業利益率:8.60%
- ROE:11.76%
- ROA:6.33%
積水ハウスの特徴
- 国内着工戸数NO1、累計建築戸数世界NO1
- 売上の主力は建築請負ビジネスだがバランスの取れた売上構成
- 自己資本比率50%、高ROE、ROAと財務も経営も優良企業
- 株主還元に積極的で11年連続増配と自社株買いの実施
- 海外事業はアメリカとオーストラリアが主力
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オープンハウスG(3288)
引用:オープンハウスG
22年9月期実績
- 売上高:9527億円
- 営業利益:1193億円
- 営業利益率:12.53%
- ROE:24.67%
- ROA:8.15%
- 自己資本比率:32.7%
- 有利子負債倍率:1.51倍
23年9月期予想
- 売上高:1兆1300億円
- 営業利益:1410億円
- 営業利益率:12.48%
- ROE:24.96%
- ROA:8.41%
オープンハウスGの特徴
- 狭く小さい土地での戸建住宅の販売に強み
- 創業者で社長の荒井氏は、不動産営業の出身で筆頭株主
- 自己資本比率、ROE、ROA、経常利益率は十分すぎる高さ
- 持分会社にプレサンスコーポレーション
- 11期連続過去最高益を更新見込み
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住友林業(1911)
引用:住友林業
22年12月期実績
- 売上高:1兆6697億円
- 営業利益:1583億円
- 営業利益率:9.48%
- ROE:19.35%
- ROA:7.62%
- 自己資本比率:40.8%
- 有利子負債倍率:0.56倍
23年12月期予想
- 売上高:1兆5980億円
- 営業利益:1015億円
- 営業利益率:6.35%
- ROE:12.17%
- ROA:5.05%
住友林業の特徴
- 国内では取扱高NO.1の木材・建材商社
- 売上・利益共に主力事業は海外住宅・不動産事業
- 木造建築が主流で人口増加が見込めるアメリカとオーストラリアに強み
- 11年連続減配無し
- 海外事業比率は全体の50%
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大和ハウス工業(1925)
引用:大和ハウス工業
23年3月期実績
- 売上高:4兆9081億円
- 営業利益:4653億円
- 利益率:9.48%
- ROE:14.33%
- ROA:5.29%
- 自己資本比率:37.2%
- 有利子負債倍率:0.85倍
24年3月期予想
- 売上高:4兆9200億円
- 営業利益:3800億円
- 営業利益率:7.72%
- ROE:10.94%
- ROA:4.07%
大和ハウス工業の特徴
- 売上と利益の主力はビジネス分野の事業施設や商業施設
- 住宅・建設業界1位の事業規模
- 非住宅分野の売上高はスーパーゼネコンにも匹敵
- 海外事業は世界20か国に進出
- 配当金は13期連続増配予定
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飯田GHD(3291)
引用:飯田GHD
23年3月期実績
- 売上高:1兆4397億円
- 営業利益:1023億円
- 利益率:7.11%
- ROE:7.96%
- ROA:4.35%
- 自己資本比率:54.8%
- 有利子負債倍率:0.57倍
24年3月期予想
- 売上高:1兆5400億円
- 営業利益:1090億円
- 営業利益率:7.08%
- ROE:7.24%
- ROA:3.97%
飯田GHDの特徴
- 戸建住宅シェア国内NO.1
- 売上の主力は戸建分譲事業だが利益率は10%を下回っている
- 海外はインドネシア、ロシア、アメリカに進出していて分譲事業を展開
- 財務体質と経営効率は共に優秀
- 配当金は9期連続減配無し
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まとめ
大手ハウスメーカー7社の中で、2023年は積水ハウスと住友林業に期待。
1位の積水ハウスは高配当銘柄で、11期連続増配と自社株買いを実施しています。
住宅業界では、国内着工戸数NO1、累計建築戸数世界NO1の企業になります。
海外事業はアメリカとオーストラリアが主力になっています。
2位のオープンハウスGは、狭く小さい土地での戸建住宅の販売に強みを持つ企業です。
大手ハウスメーカー5社の中で平均を上回る指標が1番多かったのは、オープンハウスGです。
特に自己資本比率、ROE、ROA、営業利益率は十分すぎる高さです。
しかし、成長中なので財務体質は、大手ハウスメーカー5社の中でワーストでした。
業績も11期連続過去最高益を更新見込みなので、今後も注目です。
1位の積水ハウスと同じアメリカとオーストラリアに注力しているのが住友林業です。
住友林業は、海外事業が全体の50%を占めています。
特にアメリカの住宅市場や為替での影響を大きく受ける事も頭に入れておきたいです。
4位の大和ハウス工業は、住宅・建設業界最大の企業になります。
非住宅分野の売上だけでスーパーゼネコン首位の売上高に匹敵しています。
配当金も13期連続増配予定なので、配当目的と安定した成長が十分見込めます。
5位の飯田GHDは、国内の戸建住宅でシェアNO.1の企業です。
主力の売上は戸建分譲事業ですが、パワービルダーの特性で低価格での戸建供給です。
その為、営業利益率は10%を下回っています。
また経営効率、営業利益率は大手ハウスメーカー5社の中でワーストでした。
しかし、財務体質は積水ハウスに匹敵する非常に優秀な健全性です。
このように5社ともビジョンや強みは全く違いますが、様々な魅力や将来性を感じます。