株価分析(設備工事)

大気社(1979)の株価を分析【高配当銘柄】

大気社(1979)の株価を分析していきます。

 

大気社を5つのポイントで説明

  • 海外比率50%の空調サブコンで自動車塗装シェアは世界NO.2
  • 直近5年の業績は停滞中で中期経営計画の達成は厳しい
  • 財務体質は優良だが経営効率は平均を下回る
  • 直近10年の配当は減配もあるが右肩上がりに増配中
  • 2900円付近が節目だが週足の三角持ち合いの動きに注意

 

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大気社の概要

大気社は、ビルや工場の空調設備を手掛ける国内2位の空調系サブコンです。

 

サブコンとは

ゼネコンから設備工事の一部を請負う工事業者。

 

大気社の事業内容は、大型ビル向けのビル空調設備、生産工場などを対象とした産業空調設備、自動車塗装プラントの設計・施工です。

 

産業空調設備と塗装システムはメーカーの設備投資が活発な時期に大きく売上と利益を伸ばすことができます。

 

ビル空調設備は、景気の影響を受けにくい首都圏を中心に安定した需要があります。

 

海外には50年以上前から進出していて、現在では19か国に業界最多の40拠点。

 

施工実績は50か国以上で、2021年度3月期の海外売上高比率は、45.8%になります。

 

塗装システム事業では、国内だけでなくアメリカやヨーロッパ、中国、インド等の世界の自動車メーカーの大型塗装プラントの設計・施工を国内外で手掛けています。

 

塗装システム事業の海外の売上が80%を占めていて、国内1位・世界2位のシェアを獲得しています。

 

今後の事業展開

ベジファクトリー

引用:ベジファクトリー

 

ベジファクトリーは、大気社の100%子会社の完全人工光型・水耕栽培植物工場です。

 

大気社の空調制御技術を生かして、完全人工光型植物工場事業の研究・開発に取り組んでいます。

 

これまで不可能と言われてきた完全人工光型植物工場の結球レタスの安定量産化を実現しています。

 

無農薬栽培、防菌防虫対応で徹底した衛生管理もされています。

 

オートメーション

引用:大気社

 

大気社は、多くの自動車メーカーに塗装ロボットシステムを納入し、自動化システム構築に関する技術やノウハウを培ってきました。

 

この自動化システム構築に関する高度な技術・ノウハウをベースに、ロボット技術とコンベア技術を応用した、さまざまな工程の自動化に取り組んでいます。

 

その中でも、特に注力しているのが航空機や鉄道車両の研磨・塗装工程の自動化の開発です。

 

 

事業セグメント

大気社は、主に2つの事業から成り立っています。

  • 環境システム事業:一般事務所等に関連するビル空調設備及び工場等の生産設備や研究所等に関連する産業空調設備の設計・監理・施工並びにこれらに関連する資機材の製造・販売
  • 塗装システム事業:自動車産業に関連する塗装設備の設計・監理・施工並びにこれらに関連する資機材の製造・販売

 

大気社のセグメント別売上構成比率(2021年12月)

 

売上高の主軸は、環境システム事業になり全体の62.7%を占めています。

 

環境システム事業の内訳をみると、ビル空調設備が20.8%、産業空調設備が41.9%になります。

 

産業空調設備とは、工場や研究所の空調設備の設計・施工です。

 

大気社の事業ポートフォリオは、バランスの取れたセグメント比率になっています。

 

大気社の利益構成比率(2021年12月)

21年12月期のセグメント利益は、環境システム事業が100%になります。

 

これは、塗装システム事業が-3100万円の赤字だったからです。

 

エリア別売上構成比率(2021年12月)

 

21年12月期のエリア別売上構成比では、日本が51.1%を占めています。

 

しかし、海外での売上構成比の約50%になります。

 

その中でも東南アジアが最も大きく北米、東アジアの順番になっています。

 

この事から考えても、大気社はアジアに強みを持っている事が分かります。

 

 

株価の推移

月足10年チャート

引用:株探

 

週足5年チャート

引用:株探

 

株価指標

  • PER:17.3
  • PBR:0.86

 

建設業の平均PERが9.8倍、PBRが0.9倍な事を考えると割高と判断されています。

 

チャート分析

月足10年チャートを見ると、直近10年の株価は右肩上がりに上昇してきました。

 

しかし、直近2年は株価が停滞傾向です。

 

月足移動平均線の60MAは右肩上がりですが、24MAは下落傾向です。

 

週足5年チャートを見ると2800円を割り込むと安値圏になって買い戻されています

 

週足移動平均線は、13MAと52MAは上向きですが26MAは下落傾向です。

 

週足、月足チャートを見ると三角持ち合いの中で動いていることが分かります。

 

 

業績と収益性の推移

売上高と営業利益

引用:株探

 

売上高の過去最高は2018年に2318億円、営業利益の過去最高は2020年の154億円です。

 

22年3月期は増収減益を予想しています。

 

経営効率

引用:株探

 

  • 営業利益率:4.39%
  • ROE:4.95
  • ROA:2.64%
  • EPS:176.0

 

大手空調サブコン5社の平均ROE7.91%、ROA4.11%なので、経営効率は平均を下回る企業になります。

 

大手空調サブコン5社の平均営業利益が5.01%なので、平均的を下回る利益率です。

 

 

財務状況

引用:株探

 

  • 自己資本比率:53.3
  • 有利子負債倍率:0.19倍

 

大手空調サブコン5社の自己資本比率の平均が51.8%なので、平均的な企業です。

 

有利子倍率は、0.19倍とかなり健全です。

 

利益剰余金の安心できる目安は、総資産に対して30%以上です。

 

剰余金は増加傾向で、総資産に対して42.6%もあります。

 

この事からも大気社の本業が順調な事が分かります。

 

 

中期経営計画

大気社は、2022年3月期までの中期経営計画を発表しています。

 

経営数値目標

引用:大気社

 

特に自己資本利益率(ROE)について言及していて、資本コストを上回ることを目指しています。

 

しかし、19年から新型コロナの影響もあり経営数値目標の達成はかなり厳しい状況です。

 

投資計画

引用:大気社

 

2025年3月期には、営業利益率5%、ROE、ROIC10%維持を掲げています。

 

具体的な取り組みは、DX化と受注規模の拡大です。

 

また、本業の収益力改善に周辺・新規事業にも50億円の投資を決めています。

 

株主還元

引用:大気社

 

大気社は、22年3月期までの中期経営計画で配当性向35%を掲げています。

 

 

配当金の推移と株主優待

配当金の推移

引用:バフェットコード

 

  • 配当金:100円(2022年3月期)
  • 配当利回:3.28%(2022年4月1日)
  • 配当性向:56.8%

 

大気社の配当金の推移は、減配はしているものの右肩上がり増配しています。

 

22年3月期までの中期経営計画では配当性向を35%としていました。

 

22年3月期に関しては、40%まで配当性向を引上げました。

 

しかし1株当たりの配当を100円で実施予定なので、配当性向56.8%になる見込みです。

 

株主優待

残念ながら大気社は、株主優待の設定をしていませんでした。

 

 

まとめ

大気社を買うなら、週足チャートの三角持ち合いに注意して購入したい。

 

チャートを見ると3200円付近が直近の節目になっていました。

 

しかし現在3200円を割り込んでしまったので次の節目は2900円付近になります。

 

この2900円付近が週足チャートで三角持ち合いの中なのかに注目したいです。

 

事業内容は、空調設備と塗装システムでかなり手堅い事業です。

 

空調設備に関しては、なくなる事のない事業で多くの産業の設備投資に関わっています。

 

空調設備は、ビルやホテルだけでなく病院や製薬会社、半導体など工場や研究所には欠かせません。

 

また塗装システム事業は、世界NO.2のシェアを持っています。

 

新規事業として航空機、鉄道車両、船舶の研磨・塗装工程の自動化にも取り組んでいます。

 

さらに海外比率50%はゼネコンも含めた建設業でトップクラスになります。

 

大気社の業績は、日本だけでなく世界の景気状況や設備投資、原材料価格に大きく左右されます。

 

配当は減配をしているものの直近10年で右肩あがりで、22年3月期も増配予想です。

 

22年3月期は配当性向を35%から40%に引き上げました。

 

23年3月期から新たな中期経営計画が始まるので注目です。

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