株価分析(設備工事)

三機工業(1961)の株価を分析【高配当銘柄】

三機工業(1961)の株価を分析していきます。

 

三機工業を5つのポイントで説明

  • 三井グループのサブコンでプラントも手掛ける総合エンジニアリング企業
  • 主力事業は建築設備事業でゼネコン以外の官民の直接受注比率は約6割
  • 経営効率、財務体質は平均的だが利益余剰金は優秀な数値
  • 株主還元は積極的で自社株買いも行っているが総還元性向に注意
  • 株価1550円付近か週足26MAでしっかり反発出来るかに注目

 

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三機工業の概要

三機工業は、三井グループのサブコンでプラントも手掛ける総合エンジニアリング企業です。

 

サブコンとは

ゼネコンから設備工事の一部を請負う工事業者

 

三機工業は、1925年に旧三井物産機械部を母体として設立されました。

 

管工事の分野では、高砂熱学工業、大気社に続く業界3位の企業です。

 

他の大手サブコンと比べて、クリーンルーム等の工場系空調に強みを持っています。

 

三機工業の事業内容は、ビルや工場などの建物に各種設備を設計・施工・納入です。

 

空気調和、給排水・衛生、電気、情報通信、オフィス移転等の建築設備事業が主力事業です。

 

オフィス移転に関しては、総合請負やビルの効率的管理(省エネ提案)等の事業も行っています。

 

また物流・搬送機器、水処理、廃棄物処理等のプラント設備を手掛ける、機械システム事業や環境システム事業を展開しています。

 

豊富な施工実績と取引先

これまでオフィスビル、学校、病院、商業施設、工場、空港・鉄道など豊富な施工実績を持っています。

 

この理由として、三機工業の大きな特徴としてゼネコン以外の取引先が多い事が挙げられます。

 

22年3月期の間接受注比率は全体の41.1%でした。

 

間接受注とは

施主からゼネコン経由での受注

 

この事から受注先がゼネコンに依存していないかが分かります。

 

また、三機工業の取引先は、不動産会社、デベロッパー、メーカー、百貨店、銀行、鉄道、空港などの大企業だけはありません。

 

官公庁に対しても多くの取引先があります。

 

この理由は、豊富な施工実績と技術力の高さだけではありません。

 

三機工業は、多くの設備やソリューションを企画・設計から施工・保守・改修までを一括で提供できます。

 

これにより取引先は、ワンストップでの問題解決と発注が可能になります。

 

三機工業のクリーンルーム

1970年代から国内だけでなく海外の工業用クリーンルームを多く手がけてきました。

 

1980年代以降に医療・創薬機関や生物実験室などのバイオクリーンルーム設備にも展開しています。

 

この事をきっかけに業界トップクラスの地位を築いています。

 

中期経営計画でも半導体等の製造施設向け産業空調分野の体制強化を重点施策としています。

 

 

事業セグメント

三機工業は、主に5つの事業から成り立っています。

  • 建築設備事業:建築設備工事全般に関する事業
  • 機械システム事業:FAシステム・物流システム・コンベヤ等の産業設備に関する事業
  • 環境システム事業:上下水処理設備等の環境施設に関する事業
  • 不動産事業:不動産の賃貸・管理に関する事業
  • その他事業:リース事業及び保険代理事業等

 

三機工業のセグメント別売上構成比率(2022年3月)

 

22年3月期の売上高の主力は建築設備事業になり、全体の80.7%を占めています。

 

この設備工事事業は、全体の98%を占めています。

 

2番目に大きいのがプラント部門の環境システム事業で、全体の13.4%を占めています。

 

三機工業のセグメント別受注高内訳(2022年3月)

 

22年3月期のセグメント別受注高の内訳を見ると、建築設備事業(ビル空調衛生、産業空調、電気、ファシリティシステム)が主力になっています。

 

建築設備事業が受注高に占める割合は79.1%になります。

 

その次に多いのはプラント設備(機械システム、環境システム)になります。

 

三機工業の利益構成比率(2022年3月)

 

22年3月期のセグメント利益の主力も建築設備事業で、全体の85.1%を占めています。

 

建築設備事業の利益率は5.6%になっています。

 

22年3月期の機械システム事業の利益は、1億9300万の赤字になっています。

 

機械システム事業は前年と比べて受注高、売上高が増加していて赤字も改善されています。

 

 

株価の推移

月足10年チャート

引用:株探

 

週足5年チャート

引用:株探

 

株価指標

  • PER:12.9
  • PBR:0.98

 

建設業の平均PERが9.8倍、PBRが0.9倍な事を考えると少し割高と判断されています。

 

チャート分析

月足10年チャートを見ると、株価は右肩上がりに上昇しています。

 

月足移動平均線は全て上向きで上昇傾向です。

 

週足5年チャートを見ると1550円付近が節目になっている事が分かります。

 

週足移動平均線は全て上向きで上昇傾向ですが、26MAに接近中です。

 

まずは、1550円付近か26MAで反発出来るかに注目です。

 

 

業績と収益性の推移

売上高と営業利益

引用:株探

 

売上高の過去最高は1993年に2819億円、営業利益の過去最高は1992年の159億円です。

 

23年3月期は増収増益を予想しています。

 

経営効率

引用:株探

 

  • 営業利益率:4.75%
  • ROE:7.59
  • ROA:4.21%
  • EPS:123.5

 

大手空調サブコン5社の平均ROE7.98%、ROA4.11%なので、経営効率は平均的な企業になります。

 

大手空調サブコン5社の平均営業利益が5.01%なので、平均的な利益率です。

 

 

財務状況

引用:株探

 

  • 自己資本比率:51.2
  • 有利子負債倍率:0.10倍

 

大手空調サブコン5社の自己資本比率の平均が51.8%なので、平均的な企業です。

 

有利子倍率は、0.10倍とかなり健全です。

 

利益剰余金の安心できる目安は、総資産に対して30%以上です。

 

剰余金は21年3月期に減少していますが増加傾向で、総資産に対して40.9%もあります。

 

 

中期経営計画

三機工業は、2022年年度から2025年年度までの中期経営計画を発表しています。

 

業績目標

引用:三機工業

 

三機工業は、2025年度までROEを8.0%以上、営業利益を5.0%以上に設定しています。

 

直近3年の実績を見ると、どちらも改善傾向にあるので達成は実現的です。

 

配当方針については、配当性向50%以上、1株当たりの70円以上としています。

 

事業ポートフォリオ

引用:三機工業

 

次世代に向けた投資

引用:三機工業

 

三機工業は2025年度までの3年間で200億円程度の投資を計画しています。

 

 

配当金の推移と株主優待

配当金の推移

引用:バフェットコード

 

  • 配当金:70円(2023年3月期)
  • 配当利回:4.38%(2022年10月14日)
  • 配当性向:56.6%

 

三機工業は、株主還元に積極的な企業です。

 

中期経営計画で配当性向50%以上、1株当たりの年間配当金70円以上としています。

 

また22年から25年度までに自社株買いを約500万株行う予定です。

 

22年3月期の配当性向56.6%は過剰な数値ではありません。

 

しかし、総還元性向は92.9%を予定しています。

 

財務状況と剰余金比率は優秀なので、当面は問題ありません。

 

しかし、今後の総還元性向が100%超えが続かないかには注意です。

 

株主優待

残念ながら三機工業は、株主優待の設定をしていませんでした。

 

 

まとめ

三機工業を買うなら、1550円付近か週足26MAでしっかり反発を確認してから購入したい。

 

チャートを見ると直近10年の株価は右肩上がりに上昇しています。

 

現在の株価は、1716円からの調整局面になっています。

 

まずは、1550円付近か週足26MAでしっかり反発できるかに注目です。

 

空調設備に関しては、なくなる事のない事業で多くの産業の設備投資に関わっています。

 

空調設備は、ビルやホテルだけでなく病院や製薬会社、半導体など工場や研究所には欠かせません。

 

その中でも三機工業は、ゼネコン以外の大企業や官公庁からの直接受注が特徴です。

 

ゼネコン経由の間接受注は、全体の約4割になっています。

 

三機工業は、優秀な財務体質を背景に株主還元に積極的です。

 

配当金は、中期経営計画で配当性向50%以上で1株当たり70円以上としています。

 

また22年から25年度までの3年間で500万株の自社株買い予定です。

 

しかしその結果、22年3月期の総還元性向は92.9%を予定しています。

 

当面の総還元性向は、財務体質が優秀なので問題ありません。

 

しかし、総還元性向が100%超えが何年も続いたり、大きく増加しないかには注意です。

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