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株価分析(不動産)

ロードスターキャピタル(3482)の株価分析と特徴【株価上昇中の割安銘柄】

ロードスターキャピタル(3482)の株価分析と特徴をまとめていきます。

 

ロードスターキャピタルを5つのポイントで説明

    • 東京23区内を中心に不動産販売を主力にする不動産テック企業
    • 業績は創業来12期連続増収増益予想
    • 経営効率と営業利益率は総合ディベロッパー7社の平均を大きく上回る
    • 配当金は7期連続増配予想で配当性向17%が目安
    • 業績は好調でかなり堅実な企業だが株価は割安

 

 

ロードスターキャピタルの概要

ロードスターキャピタルは、不動産の販売を主力にする不動産テック企業です。

 

事業内容は、不動産投資領域とFintech領域を柱にしています。

 

不動産投資領域では、バランスシートでの自己投資がメインになります。

 

ターゲットとしているエリアは東京23区内で、中規模オフィスビルです。

 

Fintech領域では、「OwnersBook」というクラウドファンディングも行っています。

 

また流動性資産の70%は販売用不動産になっているのも特徴です。

 

23年度末では、約551億円の不動産資産になりました。

 

ロードスターキャピタルの強み

引用:ロードスターキャピタル

 

先進性と参入障壁

引用:ロードスターキャピタル

 

クラウドファンディング事業には、様々な許認可が必要です。

 

例えば、投資運用業、第二種金融商品取引業、貸金業等です。

 

他の企業がこれらを取得するには、ハードルが高いので参入障壁となっています。

 

専門家集団

引用:ロードスターキャピタル

 

ロードスターキャピタルには、不動産やITの資格取得者や専門家が多数います。

 

これにより、不動産投資判断のスピードアップとシステムの改善を両立できています。

 

財務基盤の安定性

引用:ロードスターキャピタル

 

ロードスターキャピタルは、長期借入で安定的な財務基盤を手に入れています。

 

物件に紐づかない運転資金の借入期間の平均は17年です。

 

これは、短期的な不動産価格変動の備える為です。

 

不動産価格は10年周期で変動する傾向にあります。

 

さらに不動産価格の下落局面では借換えできないリスクもあります。

 

しかし、ロードスターキャピタルは保有物件の含み益で長期間の借入を実現しています。

 

不動産投資領域

コーポレートファンディング事業

引用:ロードスターキャピタル

 

ロードスターキャピタルは、流動性の高い東京23区内を中心にターゲットを絞っています。

 

対象にしている物件は、中規模のオフィスビルです。

 

都内の中規模オフィスをターゲットにしている理由は、都内の会社のうち99%は中小企業です。

 

中小企業は大企業に比べてテレワーク比率が低く、オフィスを必要としています。

 

しかし、 築年数が経ちメンテナンスが行き届いていない物件も多いからです。

 

また流動性が高い都心はグローバル投資の対象でもあり、不況の波から逃げやすいのも理由です。

 

特に事業会社保有の場合はバリューアップの余地があります。

 

ロードスターキャピタルは、取得した物件の不動産価値を上げた上で販売するか貸出をしています。

 

Fintech領域

OwnersBookの特徴

引用:ロードスターキャピタル

 

OwnersBookは、国内初の不動産特化型のクラウドファンディングです。

 

不動産のプロが厳選した案件に1万円から投資できるのが最大の特徴です。

 

連携の強化

引用:ロードスターキャピタル

 

ロードスターキャピタルは、様々な金融機関と業務提携を行っています。

 

案件組成には、アメリカのFundrise社が業務提携しています。

 

この企業も米国の不動産クラウドファンディング企業です。

 

 

事業セグメント

引用:ロードスターキャピタル

 

ロードスターキャピタルは、不動産関連事業の単一セグメントから成り立っています。

 

しかし事業内容は、2つの領域に分かれています。

 

不動産投資領域

  • コーポレートファンディング事業:自己資本での不動産投資
  • アセットマネジメント事業:投資用不動産の管理・運用
  • その他事業:不動産の売買や管理・運営に対するコンサルティング

 

Fintech領域

  • クラウドファンディング事業:不動産投資に特化したクラウドファンディング

 

ロードスターキャピタルの売上構成比率(2023年12月期)

 

ロードスターキャピタルの売上の主力は、不動産投資事業だけで全体の87.6%を占めています。

 

不動産投資事業と不動産賃貸事業は、コーポレートファンディング事業になります。

 

コーポレートファンディング事業で全体の96.1%を占めています。

 

 

株価の推移

月足5年チャート

引用:株探

 

週足5年チャート

引用:株探

 

株価指標

  • PER:5.4
  • PBR:1.96倍

 

不動産業の平均PERが14倍、PBRが1.5倍なので、割安と判断されています。

 

チャート分析

月足5年チャートを見てみると、現在の株価は上場来高値付近に近づいています。

 

月足移動平均線は全て上向きなので長期的に上昇傾向です。

 

週足移動平均線も全て上向きなので中期的に上昇傾向です。

 

まずは、上場来高値の2311円を上抜け出来るに注目です。

 

 

業績と収益性の推移

売上高と営業利益

引用:株探

 

売上の過去最高は2023年の286億円、営業利益の過去最高も2023年の82億円です。

 

24年12月期の売上高と営業利益は、過去最高を更新予想です。

 

23年12月期の本決算から売上高31.1%増、営業利益40.2%増、EPS39%増の予想です。

 

ロードスターキャピタルは、創業来11期連続の増収増益を続けています。

 

経営効率

引用:株探

 

  • 営業利益率:30.72%
  • ROE:36.36
  • ROA:9.14
  • EPS:349.1

 

総合ディベロッパー7社の平均ROEは9.3%、ROAは2.69%です。

 

ロードスターキャピタルの経営効率は、総合ディベロッパー7社の平均を大きく上回っています。

 

総合ディベロッパー7社の平均営業利益率は19.72%です。

 

ロードスターキャピタルの営業利益率は、総合ディベロッパー7社の平均を大きく上回っています。

 

ロードスターキャピタルの利益率の高さの理由の1つが、販管費及び一般管理費の低さです。

 

23年度の販売費及び一般管理費は、総利益の18%とかなり低い水準です。

 

前期が19%だったのに対して18%なので、1%改善されています。

 

 

財務状況

引用:株探

 

  • 自己資本比率:25.1%
  • 有利子負債倍率:2.21倍

 

自己資本比率は、総合ディベロッパー7社の平均が29.31%です。

 

ロードスターキャピタルの自己資本比率は、総合ディベロッパー7社の平均を下回っています。

 

有利子負債倍率は、総合ディベロッパー7社の平均が1.34倍です。

 

ロードスターキャピタルの有利子負債倍率は、総合ディベロッパー7社の平均を大きく上回っています。

 

販売用不動産の購入で長期借入を行っているので、財務状況は悪くなります。

 

利益剰余金は、総資産に対して30%以上が安心の目安と言われています。

 

ロードスターキャピタルの利益剰余金は、総資産に対して25%となっています。

 

しかし、利益剰余金も安定して積みあがっています。

 

また自己資本比率と有利子負債倍率も年々改善されています。

 

 

中期経営計画

ロードスターキャピタルは24年3月までの中期経営計画を発表しました。

 

年度別政策

引用:ロードスターキャピタル

 

中期経営計画でも事業拡大へ、自己保有資産残高の積み上げを継続します。

 

また24年には、STOのローンチとJPX400銘柄の選定を目標にしています。

 

経営数値目標

引用:ロードスターキャピタル

 

23年度は当初の計画した数値に対して若干未達に終わりました。

 

しかし、24年度の目標値に対しては、着実に推移しています。

 

事業戦略

経営基盤の強化

引用:ロードスターキャピタル

 

24年までの3年間、収益基盤になる不動産に年200億円前後の投資を継続します。

 

不動産賃貸による利益で自社の固定費を賄う事を計画しています。

 

その為に、自己保有資産残高を2024年12月末時点750億円程度まで積み上げます。

 

さらにホテルや物流、再開発案件などの進出も検討しています。

 

アセットマネジメント事業

引用:ロードスターキャピタル

 

24年12月末時点で受託資産残高2000億円を目指しています。

 

クラウドファンディング事業

貸付型

引用:ロードスターキャピタル

 

案件の大型化や多様化をすることでさらなる需要に対応していきます。

 

エクイティ型

引用:ロードスターキャピタル

 

ロードスターキャピタルは、個人向けファンドの組成を目指しています。

 

個人向けファンドの組成の中でもオープンファンドに注目しています。

 

オープンファンドとは、発行者が証券の買い戻しを保証しているファンドです。

 

いつでも換金可能な特徴をもっています。

 

配当方針

引用:ロードスターキャピタル

 

ロードスターキャピタルは、配当性向を17%を目安にしています。

 

また「株価にも注意し、必要に応じて柔軟な対応を行う」とあります。

 

社長の岩野氏も株価対策ついては、積極的な姿勢です。

 

 

配当金と株主優待

配当基本方針

引用:ロードスターキャピタル

 

ロードスターキャピタルの配当基本方針は、配当性向17%を目安にしています。

 

配当金の推移

引用:バフェットコード

 

  • 配当金:70円(2024年12月期)
  • 配当利回:3.09%(2023年2月16日)
  • 配当性向:16.7%

 

配当金は、2016年に上場してから7年連続増配の予想です。

 

現在の配当性向は16.7%なので、基本方針の配当性向17%の目安通りです。

 

株主優待

ロードスターキャピタルは、毎年2月末日か12月末日に1000株以上を6か月以上継続保有する株主に株主優待を実施しています。

 

「OwnersBook」の貸付型案件及びエクイティ型案件の投資の一部を、「株主優待用投資枠」として提供する予定です。

 

但し、先着方式を予定しているので必ず申し込み出来る保証はありません。

 

 

まとめ

ロードスターキャピタルを買うなら、上場来高値の2311円を上抜け出来るかに注目。

 

これまでの業績は、2桁増収で上場来毎年過去最高の売上と利益を更新しています。

 

24年12月期も増収増益トレンドが継続される予想です。

 

しかし、23年12月期の営業利益、EPSは1桁成長の予想です。

 

この成長率は、これまでの成長と比べると物足りない感じがあります。

 

ここが、割安になっている原因の一つかもしれません。

 

しかし、ロードスターキャピタルは、業績予想に関してもかなり堅実な予想を出す企業です。

 

今後も引き続き安定して成長する余地があるので長期保有したい銘柄です。

 

チャートを見ると、月足と週足の移動平均線は全て上向きです。

 

現在の株価は、上場来高値付近にまで上昇しています。

 

次は上場来高値の2311円に向かっていくと思います。

 

経営効率のROA、ROE、営業利益率も平均を大きく上回っています。

 

財務状況は、自己資本比率の低さと有利子負債倍率の高さには注意です。

 

不動産業の特徴にはなりますが、かなり財務基盤は低いです。

 

やはり販売用不動産の購入のための長期借入が大きな要因になります。

 

しかし、保有不動産の含み益で長期借入を行っています。

 

また自社のバランスシートでの自己投資がメインの事業です。

 

投資するなら今後もオフィスビルやインバウンド需要にも注目です。

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