株価分析(建設業)

淺沼組(1852)の株価を分析【高配当銘柄】

淺沼組(1852)の株価を分析していきます。

 

淺沼組を5つのポイントで説明

  • 建築工事に強みを持つ「学校の淺沼組」「官公庁の淺沼組」
  • 近年はマンションや工場の建築だけでなくリフォーム事業にも積極的
  • 中期経営計画では23年まで配当性向50%以上で連続増配予定
  • チャートは長期的にも上昇傾向、短期的には5000円まで窓埋めに期待
  • 購入は4800円を超えてから検討したい

 

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淺沼組の概要

淺沼組は、マンションや工場などの民間建築を主力に、リニューアル事業にも積極的な中堅ゼネコンです。

 

 

1892年に創業した当時から淺沼組は、寺社建築や学校建築を中心に建築を手掛けています。

 

特に戦前に大阪市から請けた小学校建設で高い評価を受け「学校の淺沼組」と言われるようになります。

 

その後、経営基盤の拡大の為に官公庁施設の受注を重ね、「官公庁の淺沼組」と呼ばれています。

 

淺沼組の教育施設と官公庁施設への建築工事の強みは、120年以上経った現在でも受け継がれています。

 

 

現在の建築工事の受注の割合で一番大きいのはマンションなどの集合住宅です。

 

その次に工場・倉庫になるのですが、リニューアル工事も全体の15%の割合を占めています。

 

 

また、主要株主の中には住友不動産がいます。

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淺沼組の技術

淺沼組は、構造・材料・土木・リニューアル・環境の分野で様々な技術を開発しています。

 

超高層RC住宅構法[A-HRC]

超高層RC住宅構法は、超高層集合住宅を鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)でなく、鉄筋コンクリート造(RC造)で建設する構法です。

 

耐震壁がない柱・梁だけの純ラーメン構造から成っています。

 

SRC造に比べて低コスト、短工期で建設できるのが特徴です。

 

無収縮高流動コンクリート[スーパーフィルクリート]

引用:淺沼組

 

スーパーフィルクリートは、浅沼組が開発した高機能コンクリートです。

 

スランプフロー60cmの高い流動性と、市販の無収縮モルタルと同等以上の無収縮性を発揮します。

 

地中連続壁工法[DLW工法]

DLW工法は、構造的に優れた壁間継手を使用する工法です。

 

これまでのRC地中連続壁に比べて、地下空間を安全性と経済的な施工できます。

 

RM耐震補強工法

引用:淺沼組

 

型枠の必要がなく、短工期で耐震補強工事を行うことができます。

 

 

事業セグメント

淺沼組は、主に3つのセグメントから成り立っています。

 

  • 建築事業:土木工事全般に関する事業
  • 土木事業:建築工事全般に関する事業
  • その他事業:不動産事業等

 

淺沼組の売上構成比率(2021年3月)

 

売上高の主軸は建築事業になり、全体の約80%を占めています。

 

中堅ゼネコン8社の建築工事の比率43%なので、淺沼組は建築工事主体のゼネコンです。

 

淺沼組の利益構成比率(2021年3月)

 

利益の主軸も建築事業になり、全体の約80%を占めています。

 

21年3月期の建築事業の利益率は9.9%、土木事業の利益率は9.4%になっています。

 

 

株価の推移

月足10年チャート

引用:株探

 

週足5年チャート

引用:株探

 

日足6か月チャート

引用:株探

 

株価指標

  • PER:9.1倍
  • PBR:0.91倍

 

建設業の平均PERが9.8倍、PBRが0.9倍な事を考えると妥当と判断されています。

 

チャート分析

月足10年チャートを見ると、13年頃から現在まで上昇傾向にあります。

 

月足移動平均線は3本共上向きなので、長期的に上昇傾向です。

 

週足移動平均線も3本共上向きなので上昇傾向ですが、13MAが26MAより下にいるので注意です。

 

現在の株価は、4760円を節目に頭打ちしている状態です。

 

日足チャートを見ると3月末に大きく窓を開けて下落していますが、着実に埋めてきています。

 

窓を開ける前と比べて出来高は減少していますが、引き続き窓埋めに期待したいです。

 

 

業績と収益性の推移

売上高と営業利益

引用:株探

 

売上高の過去最高は1997年に3046億円、営業利益の過去最高は1992年の119億円です。

 

21年3月期の決算は減収減益になっていますが、一昨年と比べてEPSは増加しています。

 

22年3月期の決算は増収増益の予想で、EPSも微増ですが着実に伸長する見込みです。

 

経営効率

引用:株探

 

  • 営業利益率:3.81%
  • ROE:10.05
  • ROA:4.52%
  • EPS:516.6

 

上場企業の平均ROE8%、ROA3%なので、経営効率は平均を上回る企業になります。

 

中堅ゼネコン8社の平均営業利益率は4.9%なので、少し低い利益率です。

 

 

財務状況

引用:株探

 

  • 自己資本比率:45.0
  • 有利子負債倍率:0.27

 

100億円以上の建設業の自己資本比率の平均が44%なので、ほぼ平均的な企業です。

 

直近3年の有利子倍率も減少傾向で、1倍以下の0.27倍です。

 

余剰金は増加傾向になっていて、総資産に対して30.3%なので財務状況は優秀な企業です。

 

 

21年3月期の営業CFは仕入債務の増加で大幅にマイナスになっています。

 

投資CFはプラスですが、投資額は昨年より増加しています。

 

財務CFはマイナスで健全ですが、本業の営業CFが改善されることを期待したいです。

 

 

中期経営計画

淺沼組は、2023年に向けた中期経営計画を策定しています。

引用:淺沼組

 

 経営数値目標

引用:淺沼組

 

23年に営業利益率は5%以上、23年までの3年間のROEは10%以上を維持を目指しています。

 

株主還元方針

引用:淺沼組

 

連結配当性向を建設業界最高水準の50%以上を継続することを宣言しています。

 

投資計画

引用:淺沼組

 

 

配当金の推移と株主優待

配当金の推移

引用:バフェットコード

 

  • 配当金:260円(2022年3月期)
  • 配当利回:5.53%(21年7月30日終値)
  • 配当性向:50.3%

 

配当性向が50.3%ですが、中期経営計画にも50%以上としているので問題ありません。

 

また22年度は274円、23年度は282円の配当を出す計画も立てています。

 

株主優待

残念ながら淺沼組は、株主優待の設定がありませんでした。

 

 

まとめ

淺沼組を買うなら、まず4800円を超えてから購入したい。

 

月足と週足のチャートを見ても息の長い上昇傾向を継続しています。

 

週足を26MA割り込むこともありますが、反発しているので26MAを割れても買い時です。

 

短期的には4800円を節目に抜けて、5000円までの窓埋めに期待したいです。

 

 

また21年度の営業CFがマイナスだったので、22年度は改善出来るか注目です。

 

財務では、自己資本比率と有利子負債倍率が改善傾向にあり、中堅ゼネコンの中でも優秀です。

 

 

中期経営計画で配当性向は50%以上としていて、23年度までの配当金予想も出しています。

 

23年度までは、高配当投資としても検討出来る銘柄です。

 

 

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