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株価分析(不動産)

和田興産(8931)の株価を分析【12年連続増配銘柄】

和田興産(8931)の株価を分析していきます。

 

和田興産を5つのポイントで説明

    • 神戸市を中心に阪神間で分譲マンションを供給するディベロッパー
    • 主力は分譲マンション販売事業でエリア拡大していけるか注目
    • 経営効率と財務状況は平均を下回る
    • 配当性向23.3%で普通配当金は13年連続増配予定
    • 800円前半を横ばいにしてきた銘柄だが900円を超えれるかに注目

 

 

和田興産の概要

和田興産は、神戸市を中心に阪神間で分譲マンションを供給するディベロッパーです。

 

自社ブランドの「WAKOHRE(ワコーレ)」シリーズの分譲マンションを供給しています。

 

この「WAKOHRE(ワコーレ)」シリーズの特徴は、中小規模の分譲マンションになります。

 

自社ブランドの「WAKOHRE(ワコーレ)」シリーズの分譲マンションを本格的に販売したのは1991年からです。

 

2007年からは「ワコーレノイエ」と言うブランドで、木造の戸建住宅の開発を始めました。

 

この戸建住宅の販売は、分譲マンション、不動産賃貸に続く収益の柱としてスタートしています。

 

ワコーレノイエの主な戸建住宅の開発エリアは、神戸・明石間エリアになります。

 

2011年には、大阪に進出してエリア拡大をしています。

 

2012年には、和田興産として初の大阪府で分譲マンション販売を開始しました。

 

不動産賃貸事業

引用:和田興産

 

和田興産は、1899年の創業時より賃貸用不動産の管理・運営を行っています。

 

保有している物件は、賃貸マンションを中心に、店舗、事務所、駐車場等です。

 

特に交通利便性や住宅設備の機能性を重視した、独自性のある賃貸マンションが人気です。

 

住居系の稼働率は高水準で、2022年2月末日現在96.7%の高水準です。

 

分譲マンションの供給実績

引用:和田興産

 

和田興産は、事業を開始した1991年3月から2022年2月末までに累計527棟、20184戸を供給してきました。

 

2021年度の近畿圏マンション供給ランキングでは、供給棟数第2位の実績です。

 

また神戸市内の供給棟数は、1998年~2021年間の24年連続第1位を獲得しています。

 

 

事業セグメント

和田興産は、主に4つのセグメントから成り立っています。

 

  • 分譲マンション販売事業:分譲マンションの開発、企画、販売
  • 戸建て住宅販売事業:戸建て住宅の開発、企画、販売
  • その他住宅販売事業:主に宅地、賃貸不動産等の開発、企画、販売
  • 不動産賃貸収入事業:主に住居系の賃貸マンションを中心とした不動産の賃貸
  • その他事業事業:解約手付金収入、保険代理店手数料収入及び仲介手数料等

 

和田興産の売上構成比率(2022年2月)

 

売上の主軸は分譲マンション販売事業で全体の74.1%を占めています。

 

和田興産の利益構成比率(2022年2月)

 

利益の主軸も分譲マンション販売事業で全体の64.2%を占めてます。

 

2番目に利益の大きいセグメントは、不動産賃貸収入事業です。

 

分譲マンション販売の利益率は9.9%ですが、不動産賃貸収入の利益率は35.6%もあります。

 

 

株価の推移

月足10年チャート

引用:株探

 

週足3年チャート

引用:株探

 

株価指標

  • PER:4.9
  • PBR:0.36倍

不動産業の平均PERが15.2倍、PBRが1.2倍なので、かなり割安と判断されています。

 

チャート分析

月足10年チャートを見てみると、直近2年の節目は800円になっています。

 

月足移動平均線は、24MAが上向きになっています。

 

しかし、12MAと60MAが横ばいなのでまだ上昇傾向とは言えません。

 

週足5年チャートを見ると直近3年で900円を超えると高値圏になっています。

 

週足移動平均線も全て横ばいになっています。

 

まずは900円の節目を超えていけるかに注目です。

 

 

業績と収益性の推移

売上高と営業利益

引用:株探

 

売上の過去最高は2022年の417億円、営業利益の過去最高は2008年の4億円です。

 

23年3月期も分譲マンションの販売が順調なので売上は増収予想です。

 

経営効率

引用:株探

 

  • 営業利益率:8.81%
  • ROE:7.37
  • ROA:2.16
  • EPS:180.2

 

不動産業の平均ROEは8.82%、ROAは2.1%なので、経営効率は平均的を少し下回る企業です。

 

不動産大手28社の平均営業利益率は12%なので、平均的を下回る利益率です。

 

 

財務状況

 

引用:株探

 

  • 自己資本比率:29.3%
  • 有利子負債倍率:1.84倍

 

自己資本比率は、不動産業の平均が33.4%なので平均的を下回る企業です。

 

有利子負債倍率は、不動産業の平均が1.34倍なので平均を上回る企業です。

 

利益剰余金は、総資産に対して26.3%しかありません。

 

 

配当金と株主優待

配当金の推移

引用:バフェットコード

 

  • 配当金:42円(2023年2月期)
  • 配当利回:4.79%(2022年7月29日)
  • 配当性向:23.3%

 

和田興産の普通配当金は、12年連続で増配をしています。

 

20年2月期は、記念配当1円と普通配当34円の35円を出しています。

 

記念配当を含めると2年連続増配になります。

 

23年2月期も2円増配の42円を予定しています。

 

実現すれば、普通配当金は13年連続増配になります。

 

株主優待

残念ながら和田興産は、株主優待の設定がありませんでした。

 

 

まとめ

和田興産を買うなら、900円を超えれるかに注目したい。

 

株価は、月足10年チャートを見る直近2年は800円台前半で値動きがあまりない状態でした。

 

2022年の第一四半期の決算の内容が好感されて上昇してきています。

 

しかし、900円になると高値圏になることが分かります。

 

業績は2年連続増収増益ですが、23年2月期は増収減益予想です。

 

経営効率と財務体質は、平均を下回っています。

 

今後は、主力の分譲マンション販売事業のエリア拡大や物件の大型化に注目です。

 

和田興産は、関西でも人気の神戸・阪神地区に供給を集中させています。

 

エリア拡大で大阪府や姫路市に進出していますが、中小規模の分譲マンションが中心です。

 

大型物件の開発や供給が増えれば、売上高の成長も加速していくと思います。

 

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