株価分析(建設業)

前田建設工業(1824)の株価を分析【経営統合銘柄】

前田建設工業(1824)の株価を分析していきます。

 

前田建設工業を5つのポイントで説明

  • 土木と建築のどちらにも強みを持つ準大手ゼネコン
  • 海外は東南アジアに強み
  • 売上高の主軸は建築事業と舗装事業だが、利益の主軸は土木事業
  • 21年10月に経営統合し「インフロニア・ホールディングス」が上場
  • 三角持ち合いを形成中で、買いを検討したい

 

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前田建設工業の概要

前田建設工業は、ダム建設や鉄道、トンネル、橋梁などの建設実績が多い、土木工事に強い準大手ゼネコンです。

 

元々は山岳土木工事を中心に行っていましたが、現在は都市土木、建築、海外、脱請負分野へと事業領域を拡大しています。

 

 

土木事業では、世界第2位の斜張橋「ストーンカッターズ橋」や東京湾横断道路「海ほたる」などの実績もあります。

 

 

建築事業では、THE TOKYO TOWERS(193.5m)やシティタワー(197.5m)などを手掛けていて、超高層の建築物に強みを持っています。

 

 

また海外の実績が多いのも前田建設の大きな特徴です。

 

海外は、香港、ベトナム、タイ、インド、台湾などの東南アジアで実績があります。

 

 

2021年10月には前田建設工業、前田道路、前田製作所の3社で共同持株会社体制になり、経営統合する予定です。

 

脱請負

引用:前田建設工業

 

前田建設工業は、2013年に「脱請負事業」を開始しました。

 

自身が、事業主になって企画・計画から、設計、建設、運営・維持管理、点検・補修までの上流から下流の全てを担う、新しい取り組みです。

 

 

また、2019年に「脱請負」の起爆剤としてICI(Incubation×Cultivation×Innovation)総合センターを開設

 

新事業向けの技術開発などオープンイノベーションの拠点になっています。

 

 

事業セグメント

引用:前田建設工業

 

前田建設工業は、主に6つのセグメントから成り立っています。

  • 建築事業:建築工事の請負及びこれに付帯する事業
  • 土木事業:土木工事の請負及びこれに付帯する事業
  • 舗装事業:舗装工事の請負並びにアスファルト合材等の製造・販売及びこれに付帯する事業
  • 製造事業:建設機械並びにコンクリート二次製品の製造・販売及びこれに付帯する事業
  • インフラ運営事業:再生可能エネルギー事業及びコンセッション事業を中心とした事業
  • その他:土地・建物の賃貸や販売を中心とした不動産事業等

 

前田建設工業の売上構成比率(2021年3月)

 

元々の前田建設工業の売上の主軸は建築事業でした。

 

前田道路が子会社になったので、その部分を舗装事業にしています。

 

舗装事業は、建築事業と同じ規模の売上があります。

 

前田建設工業の利益構成比率(2021年3月)

 

利益の主軸は土木事業で、全体の45%を占めています。

 

土木事業の利益率は約14%なので、他のゼネコンと比べても高い利益率になっています。

 

しかし建築事業の利益率は約3%、舗装事業の利益率は約4%なので利益率は低いです。

 

 

株価の推移

月足10年チャート

引用:株探

 

週足5年チャート

引用:株探

 

株価指標

  • PER:8.1倍
  • PBR:0.7倍

 

建設業の平均PERが9.8倍、PBRが0.9倍な事を考えると、やや割安と判断されています。

 

チャート分析

月足と週足のチャートを見ると移動平均線は全て上向きなので、長期的には上昇傾向にあります。

 

現在の上値抵抗ラインは1000円付近にありますが、三角持ち合いを形成しています。

 

下値を切り上げているので、近々株価の大きな方向感が決まるかもしれませんです。

 

 

業績と収益性の推移

売上高と営業利益

引用:株探

 

売上高の過去最高は2021年に6780億円、営業利益の過去最高も2021年の463億円です。

 

20年3月の最終益と21年3月の売上高に大きな変化があります。

 

これは、前田道路をTOB(公開買い付け)したからです。

 

経営効率

引用:株探

 

  • 営業利益率:6.54%
  • ROE:8.70%
  • ROA:2.53%
  • EPS:125.5円

 

上場ゼネコン55社の平均営業利益率は7.3%なので利益率は低いです。

 

上場企業の平均ROE8%、ROA3%なので、経営効率は平均的な企業です

 

 

財務状況

引用:株探

 

  • 自己資本比率:29.1%
  • 有利子負債倍率:0.50

 

100億円以上の建設業の自己資本比率の平均が44%なので、平均より低いです。

 

有利子倍率は、1倍以下の0.50倍なので問題ありません。

 

剰余金は増加傾向にありますが、総資産に対して19.2%しかありません。

 

 

配当金の推移と株主優待

配当金の推移

引用:バフェットコード

 

  • 配当金:38円(2022年3月期)
  • 配当利回:3.76%(21年5月21日終値)
  • 配当性向:30.2%

 

22年度3月期の期末配当金は38円を予定しています。

 

配当性向も30.2%なので、増配の余力は十分にあります。

 

また経営統合後の配当性向が30%以上としているので、減配の可能性も低いです。

 

株主優待

残念ながら前田建設工業は株主優待の設定がありませんでした。

 

 

インフロニア・ホールディングス

経営統合

引用:前田建設工業

 

2021年10月1日に前田建設、前田道路、前田製作所の3社で共同持株会社体制になり、経営統合する予定です。

 

2021年9月28日までは、これまで通りの株式売買は可能です。

 

2021年10月1日に前田建設の1株に対し、ホールディングス株式が1株が割り当てられます。

 

ホールディングス株式は東証1部へ上場の予定なので、株式移転に伴う特段の手続きは必要ありません。

 

ビジョン

引用:前田建設工業

 

経営数値目標

引用:前田建設工業

 

業績見通

引用:前田建設工業

 

 

まとめ

前田建設工業を買うなら、今から買いを検討したい。

 

土木、建築ともに強みを持っているだけでなく、マリコン大手の東洋建設が子会社にいます。

 

ゼネコン各社を分析していますが、土木、建築、海洋土木に強みを持っている企業は珍しいです。

 

 

また前田建設工業の経営効率は平均的ですが、「インフロニア・ホールディングス」に経営統合します。

 

2030年度のROE目標は12%を掲げているので、改善を期待したいです。

 

 

チャートを見ると月足、週足の移動平均線は全て上向きなので長期的に上昇傾向にあります。

 

さらに三角持ち合いを形成していて、値動きも細かくなってきました。

 

しっかり1050円付近を超えていければ、大きく上昇するかもしれません。

 

 

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