株価分析(建設業)

清水建設(1803)の株価を分析【バリュー銘柄】

清水建設(1803)の株価を分析していきます。

 

清水建設を5つのポイントで説明

  • 民間建築に強みがあり、その中でも歴史的建造物と病院建設に強い
  • 大型物件を無理に受注しない堅実経営
  • 売上の主軸は国内建築事業
  • 配当や優待目的には不向きな銘柄
  • 株価950円を超えてから買うか、850円付近で反発したところを買いたい

 

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清水建設の概要

清水建設は、スーパーゼネコンの一角を担っていて、その中で売上高は4位、営業利益は4位です(2021年度3月時点)。

 

創業者の清水喜助が宮大工だったこともあり当時の「日光東照宮」の修理や「江戸城西の丸」再建に携わっていました。

 

現代では「出雲大社」や「平安神宮」の改修工事も手掛けていて、歴史的建造物に強みを持っている事が分かります。

 

 

スーパーゼネコン5社の中で医療関連の受注実績はトップクラスです。

 

特に病院建設で圧倒的なシェアを持っています。

 

自社で設計施工が行える強みを活かした最先端病院の受注だけではありません。

 

清水建設が病院スタッフとして運営に参画する事でノウハウを蓄積して、国内外でも大規模な病院の建設工事を受注しています。

 

 

また2019年時点で、引用特許数が5年連続トップです。

 

この実績は、清水建設が他社と比べて独自の技術と開発力があるという事になります。

 

清水建設の様々な初

  • 日本初の本格的鉄骨建築の「丸善本店ビル」
  • 日本初の商業用原子力発電所「日本原子力発電東海発電所」
  • 日本初のLNG地下タンク「東京ガス根岸LNG基地工事第1号基」
  • 日本初の高張力による吊り屋根構造の「国立代々木競技場」
  • 世界初の埋蔵式地下貯槽「東京ガス扇島工場」
  • 世界初の表層メタンハイドレートのガス回収実験に成功

 

 

事業セグメント

清水建設は、主に2つのセグメントから成り立っています。

引用:清水建設

 

清水建設の売上構成比率(2021年3月期)

 

  • 建設事業:94.1%
  • 非建設事業:5.9%

 

建設事業(建築・土木)は、全体の約95%を占めています。

 

清水建設の売上の主軸は、全体の70%を占める国内建築という事が分かります。

 

清水建設の利益構成比率(2021年3月期)

 

清水建設の利益の主軸は、国内建築事業です。

 

21年度の海外建築事業は約72億円の赤字、海外土木事業は約7200万円の赤字でした。

 

 

株価の推移

月足10年チャート

引用:株探

 

週足3年チャート

引用:株探

 

株価指標

  • PER:12.7倍
  • PBR:0.87倍

建設業の平均PERが9.8倍、PBRが0.9倍な事を見ても、株価は割高と判断されています。

 

チャート分析

月足10年チャートを見ると近年の下値目処は900円付近になっています。

 

ダブルボトム後の上昇傾向だったのですが、上値抵抗線の950円付近で阻まれています。

 

 

しかし週足の移動平均線は3本とも上向きです。

 

なので上値抵抗線の950円付近を超えていけるかを確認する必要があります。

 

 

業績と収益性の推移

売上高と営業利益

引用:株探

 

売上高の過去最高は1993年に2兆3699億円、経常利益の過去最高は1993年の1394億円。

 

 

21年度3月決算では、売上高ー14.2%、経常利益ー23.6%減の減収減益となりました。

 

事前の決算予想では売上高は-12.6%、経常利益は-39.1%の減収減益予想でした。

 

経常利益の減収は大きく改善されていますが、22年度は増収減益予想です。

 

経営効率

引用:株探

 

  • 営業利益率:4.94%
  • ROE:7.11%
  • ROA:3.04%
  • EPS:76円

 

上場ゼネコン55社の平均営業利益率は7.3%なので利益率が低いです。

 

上場企業の平均ROE8%、ROA3%なので経営効率は平均並みです。

 

しかし、建設業の平均ROE11%と比べると少し低く感じます。

 

 

財務状況

引用:株探

 

  • 自己資本比率:42.7%
  • 有利子負債倍率:0.52倍

 

100億円以上の建設業の平均自己資本比率が44%なので、ほぼ平均的と言えます。

 

 

しかし、剰余金は毎年増えていて自己資本比率は年々改善傾向にあります。

 

有利子負債倍率も1倍以下なので倒産しにくいと言えます。

 

 

中期経営計画

利益目標

引用:清水建設

 

経営数値目標

引用:清水建設

 

自己資本比率、有利子負債倍率は中期経営計画に対して達成しています。

 

ROEの向上と配当性向を維持したまま増配を期待したいです。

 

投資計画

引用:清水建設

 

投資計画は、30年度に2000億円以上の利益目標達成のために、非建設事業に注力しています。

 

 

 

配当金の推移と株主優待

配当金の推移

引用:清水建設

 

  • 配当金:23円(2022年3月期予定)
  • 配当利回:2.46%(21年5月10日終値)
  • 配当性向:30.2%

 

21年度の配当は24円予定だったので6円の増配ですが、38円から30円に減配しました。

 

さらに22年度の配当は23円と7円の減配予定です。

 

 

清水建設は、以前分析した長谷工と同じで普通配当と特別配当の2つがあります。

 

現在、10円の普通配当だけで見ると今後は減配しない計画をしています。

 

しかし、業績に左右される特別配当は今後も業績次第で減配が考えられます。

 

 

23年度までは中期経営計画で連結配当性向30%を目安としています。

 

今回、「総数2800万株及び総額200億円をそれぞれ上限とする自己株式の取得」を発表しました。

 

期間は2021年5月11日~2021年12月31日です。

 

株主優待

引用:清水建設

1000株以上保有で、自社の木工製品のコースターがもらえます。

 

最低90万円以上の資金が必要なのでかなりハードルは高いです。

 

 

まとめ

清水建設を買うなら、950しっかり超えてからか、850円付近を待って買いたい。

 

 

無理をしない堅実経営が特徴だった、清水建設が2年連続減益予想のインパクトは大きいと思います。

 

 

決算発表当日の場中は、上値抵抗線の950円をタッチしましたが大きく戻されました。

 

自社株買いの発表もしたのですが、株価は踏ん張ることに精一杯という感じです。

 

950円を超えれなければ、850円付近で反発するのを確認して買ってもいいと思います。

 

 

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