株価分析(設備工事)

きんでん(1944)の株価を分析【10年連続増配銘柄】

きんでん(1944)の株価を分析していきます。

 

きんでんを5つのポイントで説明

  • 関西電力グループの総合設備会社で電気設備業界1位のサブコン
  • 主力事業は一般電気工事で関西電力の依存度は約20%と低い
  • 経営効率や営業利益率は平均を下回るが財務体質はかなり優秀
  • 配当に関して具体的な明言はないが10年連続増配中
  • チャートは1430円を底値にしてダブルボトムの形成が出来るかに注目

 

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きんでんの概要

きんでんは、関西電力グループの総合設備会社で電気設備業界1位のサブコンです。

 

サブコンとは

ゼネコンから設備工事の一部を請負う工事業者

 

きんでんは、1944年に近畿電気工事株式会社として設立された企業です。

 

関西配電(現:関西電力)の工事部門として発足したと言う事もあり、発足当初は配電工事が中心でした。

 

きんでんは、1950年代からは海外事業へも参入しています。

 

現在の国内外の153拠点(国内140:拠点、海外:13拠点)で事業を展開しています。

 

現在の海外の拠点は、5か所(シンガポール・グアム・ドバイ・ミャンマー)に進出しています。

 

海外の関連会社は、8か所(ハワイ・インドネシア・フィリピン・ベトナム・インド・タイ・UEA)にあります。

 

これまできんでんが手がけた施工実績は世界90か国にもなっています。

 

このように事業領域を拡大して総合設備エンジニアリング企業へ成長してきました。

 

1990年には多様化と国際化に備えるために「きんでん」へ社名変更をしました。

 

これまで手掛けた物件は、東京ミッドタウン日比谷、GINZA SIX、東京国際フォーラム、LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)などがあります。

 

VPP(バーチャルパワープラント)構築実証事業

引用:きんでん

 

きんでんは、VPP(バーチャルパワープラント)構築実証事業に力を入れています。

 

バーチャルパワープラント(VPP)とは

工場や家庭などが保有するエネルギーリソース(発電設備、蓄電池、デマンドレスポンス等)を高度なエネルギーマネジメント技術により遠隔制御・統合管理し、あたかも一つの発電所(仮想発電所)のように機能させること

 

東日本大震災で電力需給がひっ迫し、計画停電がおこなわれました。

 

この事をきっかけに、需給のバランス調整を大規模な発電所のみに依存することの是非が問われています。

 

また、再生可能エネルギーについても天候等の影響で発電量が左右されるため、安定した電力供給が難しいという問題があります。

 

このような背景から供給側の取組だけでなく、需要側のリソースを活用したVPPに高い期待が集まっています。

 

VPPでは、エネルギーリソースの管理・制御を一括して担うアグリゲーターが司令塔となって、電力需給のバランスコントロールを行います。

 

きんでんは、アグリゲーションコーディネーターとして採択された関西電力と連携しています。

 

太陽光発電システム

引用:きんでん

 

きんでんは、太陽光発電システムの導入からアフターフォローまでをサポートしています。

 

これまでに全国の工場、庁舎、スタジアムなどで200件以上の納入実績があります。

 

合計7700kWの発電量になり、地球環境の保全に大きく貢献しています。

 

 

事業セグメント

きんでんの事業は、建設事業の単一セグメントで成り立っています。

 

きんでんのエリア別売上構成比(2022年3月期)

 

きんでんの売上の主力は、国内で全体の93.6%を占めています。

 

きんでんの工事別受注構成比(2022年3月期)

 

きんでんの部門別での売上の主力は、一般電気工事になり全体の62.2%を占めています。

 

一般電気設備は、ビルや工場などの電気設備工事になります。

 

2番目に大きいのが配電工事で12.9%、3番目に大きいのが情報通信工事で11.5%になります。

 

きんでんの得意先別受注工事高構成比(2022年3月期)

 

きんでんの得意先別受注工事高構成比を見ると、主力は一般得意先で81.6%になります。

 

関西電力の受注工事高は14.1%、関西電力のグループの受注工事高は4.3%です。

 

関西電力への依存度が低い事もきんでんの特徴の一つです。

 

 

株価の推移

月足10年チャート

引用:株探

 

週足5年チャート

引用:株探

 

株価指標

  • PER:11.4
  • PBR:0.58

 

建設業の平均PERが9.8倍、PBRが0.9倍な事を考えると割安と判断されています。

 

チャート分析

月足10年チャートを見ると、22年に入って下値目途の1600円を割り込んでしまっています。

 

月足移動平均線は3本共下向きで、ローソク足は3本の移動平均線を割り込んでいます。

 

週足5年チャートを見ても1600円付近が節目になっていた事が分かります。

 

週足移動平均線は3本共下向きで、ローソク足は3本の移動平均線を割り込んでいます。

 

直近は、1430円付近が下値目途になっている事が分かります。

 

まずはしっかり1430円を反発してダブルボトムが形成されるかに注目です。

 

 

業績と収益性の推移

売上高と営業利益

引用:株探

 

売上高の過去最高は2020年に5859億円、営業利益の過去最高も2020年で450億円です。

 

23年3月期は、増収減益を予想しています。

 

経営効率

引用:株探

 

  • 営業利益率:5.92%
  • ROE:5.08
  • ROA:3.87%
  • EPS:127.3

 

大手電気設備サブコン5社の平均ROE7.2%、ROA4.23%なので、経営効率は平均を下回る企業になります。

 

大手電気設備サブコン5社の平均営業利益が6.42%なので、平均的を少し下回る利益率です。

 

 

財務状況

引用:株探

 

  • 自己資本比率:73.0
  • 有利子負債倍率:0.03倍

 

かんでんの財務体質は、年々改善傾向になっています。

 

大手電気設備サブコン5社の自己資本比率の平均が59.6%なので、平均を大きく上回る企業です。

 

有利子倍率は、0.03倍とかなり健全です。

 

利益剰余金の安心できる目安は、総資産に対して30%以上です。

 

剰余金は増加傾向で、総資産に対して58.9%もあります。

 

 

中期経営計画

きんでんは、2021年度から2026年度までの中期経営計画を発表しています。

 

業績目標

引用:きんでん

 

きんでんは、2026年度の売上高7000億円、営業利益500億円を目標にしています。

 

配当の方針については、「安定的かつ継続的な配当を基本方針」としていますが、具体的な数値は設定していません。

 

事業戦略

引用:きんでん

 

2026年度までの事業戦略の中で、首都圏と地域密着の強化と超大型工事や万博・IR関連工事の受注等に取り組み事で既存事業の強化を行います。

 

また新規事業は、再生可能エネルギー工事のさらなる拡大を目指しています。

 

 

配当金の推移と株主優待

配当金の推移

引用:バフェットコード

 

  • 配当金:37円(2023年3月期)
  • 配当利回:2.55%(2022年11月4日)
  • 配当性向:29.0%

 

きんでんの配当は、2013年3月期から10年連続増配をしています。

 

23年3月期の配当金は、37円の配当維持を予定しています。

 

きんでんの財務状況と剰余金比率はかなり優秀です。

 

今後の配当維持や増配余力に関しては問題ありません。

 

株主優待

残念ながらきんでんは、株主優待の設定をしていませんでした。

 

 

まとめ

きんでんを買うなら、ダブルボトムの形成を確認してから購入したい。

 

チャートを見ると月足、週足移動平均線は三本共下向きなので、中長期的には下落傾向です。

 

直近は1430円付近が下値目途になっています。

 

この1430円を反発して上昇すれば、ダブルボトムの形成に近づくので様子を見てもいいと思います。

 

23年3月期は、増収減益予想です。

 

きんでんの経営効率や利益率は平均を下回りますが、財務体質はかなり優秀です。

 

株主還元については、具体的な明言はしていませんが配当金を10年連続増配しています。

 

23年3月期は配当維持の予想ですが、優秀な財務体質なので増配余力は十分あります。

 

きんでんは、関西電力グループの会社なので主力のエリアは近畿圏になります。

 

しかし、エリア別受注高を見ると関東・首都圏は関電工と同じくらいあることにも注目です。

 

今後は、首都圏だけでなく海外事業、情報通信や再生可能エネルギー関連にも注目です。

 

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